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フォルテホテル、中国出店計画を見合わせ【表】


ニュース 商業・サービス 作成日:2010年8月26日_記事番号:T00024891

フォルテホテル、中国出店計画を見合わせ【表】

 
 福華大飯店(ハワード・ホテルズ・リゾーツ・スイーツ)グループの総裁で、福泰国際旅館管理顧問(フォルテ・ホテルズ&リゾーツ)董事長を務める廖東漢氏は25日、上海福泰国際商務酒店(フォルテホテル上海)のパートナー、陳志誠氏に同ホテルの経営権を不当に奪われ、同氏が法的措置にも応じないと明らかにし、この問題が解決するまでは中国での出店計画を見合わせることを表明した。26日付経済日報が報じた。
 
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廖氏は、この事件は昨年11月13日に発生したが「ハワード」と「フォルテ」のブランドを守るため、これまで公にしなかったと語った(25日=中央社)
 
 廖氏によると、フォルテホテル上海の前身は中国の伊安傘下の虹橋会所で、陳氏がカラオケボックスを経営していたが、負債1,000万人民元(約1億2,500万円)を抱えていた。そこで、2006年に廖氏が友人から借金して負債返済を肩代わりし、銀行から融資を受けてホテルに改装した。この間、陳氏は一銭も出さず、廖氏は個人名義で9,000万人民元近くを投じたという。

 両者は共同出資の投資会社(英領ケイマン諸島)経由で虹橋会所に出資する形を取り、その董事(取締役)席の過半を廖氏側が占めていた。しかし、投資会社の社印と代表者印を力づくで奪われて陳氏によって社名変更され、廖氏は董事から外されたという。

 同ホテルは08年に1,200万人民元の純利益を計上したが、銀行融資の返済に充てざるを得なかったとも説明した。ただ廖氏は、「同ホテルの運営は通常通りで、利用者の権益に影響は出ない」と強調、今年も利益が期待できると語った。
 
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