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作成日:2010年8月26日_記事番号:T00024904
液晶モニター受託メーカー、11年受注量が縮小か
26日付電子時報が液晶モニター業界関係者の話を基に伝えたところによると、先ごろ台湾のモニター受託メーカーに対する2011年分発注を確定したヒューレット・パッカード(HP)、デル、宏碁(エイサー)の大手ブランドが、欧米市場の需要低迷、タブレット型パソコン、ノートPCの低価格化などの影響に直面し、発注量を縮小したもようだ。事実とすれば、受託メーカーにとって打撃となる。
モニターブランド大手3社は7月から相次いで受託メーカーと11年分の協議を開始し、HPは冠捷科技(TPVテクノロジー)、奇美電子(チーメイ・イノルックス)、デルは奇美電、TPV、佳世達科技(Qisda)に主に発注していた。年初は今年1年の見通しは良いと思われていたものの、ハイシーズンの第3四半期に入っても需要が高まらない状況を受け、ブランドメーカーは悲観見通しに転じたようだ。
ただ、先に高い出荷予測を立てて受託メーカーとの価格交渉を有利に進め、その後、発注量を縮小するというビジネス戦略との見方もある。
なお11年の液晶モニター出荷台数は、TPVが6,000万台で首位、奇美電は2位の見通しだ。Qisda、美斉科技(JEAN)も新規受注により出荷成長が見込まれる。