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作成日:2010年8月27日_記事番号:T00024910
9月9日と10月10日、今年は結婚式集中
今年、結婚式が最も多い日は?答えは9月9日と10月10日。今年結婚するカップルの数自体は昨年より2割以上少ないにもかかわらず、この日だけは特別で、台湾中の結婚式場は既に予約で満杯の状態だ。その訳は…?
中華民国99年に当たる今年の9月9日は、「9999」と数字の9が4つ並ぶ。中国語で「9」は「久(時間が長い)」と同音であることから、2人の愛がいつまでも長く続く、とこの日を選ぶカップルが多いためだ。
台中市の大手婚礼業者、比堤婚紗公司によると、9月9日は平日(木曜日)だが、ちょうど結婚などには縁起の悪い「鬼月」(旧暦7月、今年は8月10日~9月7日)も過ぎたところで、旧暦では吉日に当たる。そのため、挙式予定のカップルは同社だけでも100組以上に上るという。
残念ながら予約できなかったカップルも多く、とりあえずこの日に入籍を済ませて結婚証明書に「99年9月9日」の日付をもらい、11日か12日の土日に挙式するケースが多いそうだ。
このため、その週末3日間はウエディングドレスやタキシードのレンタル件数が激増し、てんてこ舞いが予測され、同社では従業員に休暇取得禁止令が出されているほどだ。
一方、9月9日よりもさらに人気が高いのが10月10日。「1010」が「十全十美(パーフェクト、完全無欠)」を連想させる上、今年は2010年で10倍の「十全十美」が期待できるのだそうな。さらに暦の上でも大吉で、当日は中華民国建国記念日(双十節)の祝日で輪をかけておめでたいとあって、各地の結婚式場は早くから予約で埋まっている。
大学院在籍中に知り合った林欣霓さん(28)と8歳年上の恋人、林俊栄さんも、今年ゴールインを予定するカップルだ。2人は9月9日に台北で結婚式を挙げるだけでなく、10月10日には新郎の故郷である雲林で披露宴を行う予定。縁起の良い日を両方押さえたこのカップル、語呂合わせ通り「末永い」「10倍パーフェクト」な結婚生活といくだろうか?