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彰化銀の経営権、財政部が再掌握も視野に


ニュース 金融 作成日:2010年8月30日_記事番号:T00024947

彰化銀の経営権、財政部が再掌握も視野に

 
 台新金融控股と彰化商業銀行の経営統合が事実上頓挫したことを受け、財政部は最近、台新金控が保有する彰化銀株22.5%を政府系金融機関が買い取るなどの方法で、政府系株主による経営権再掌握を目指すことも視野に検討している。30日付経済日報が伝えた。

 彰化銀は現在、台新金控による合併計画が事実上頓挫し、政府系株主との官民共同経営状態となっている。財政部は来年11月に予定される彰化銀の董事会改選を機に、現状を打開するため、政府系株主による経営権回復に向けた検討に入った。

 彰化銀の経営権は、政府系金融持ち株会社の第一金融控股、華南金融控股による掌握を有力視する見方もある。ただ、株式交換による株式の希釈化が懸念材料だ。このため、政府系株主による出資比率が40%に達する合作金庫銀行が最有力候補として浮上しているという。

 行政院幹部は「彰化銀の改選までにはまだ時間があるが、彰化銀と台新金控をめぐり多くの準備作業が必要となるので、1年前からあらかじめ検討が必要だ」と語った。