ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

南山人寿買収、日系ファンドも名乗り


ニュース 金融 作成日:2010年8月30日_記事番号:T00024948

南山人寿買収、日系ファンドも名乗り

 
 米保険大手AIGによる南山人寿保険の株式売却に向けた認可手続きが遅れる中、日系と中東系の投資ファンドが出資を見込む「博朋南山投資控股公司」も南山人寿買収に名乗りを上げていることが29日までに分かった。30日付工商時報が伝えた。

 博朋南山投資には、日本の企業再生ファンドのフィリックス・パートナーズが9億米ドル、カタールの政府系ファンドが12億5000万米ドルをそれぞれ出資する意向を示しているという。

 現在南山人寿をめぐっては、香港資本の中策集団(チャイナ・ストラテジック)、プリマス・フィナンシャル・ホールディングスへの売却が決まっているものの、認可手続きの難航で、株式譲渡が実現するか微妙な情勢となっている。 

 博朋南山投資は、中策・プリマス陣営による南山人寿買収が頓挫した場合、直ちに買収を目指す方針だ。責任者を務める王世榕・元駐スイス代表は「南山の保険契約者と台湾政府の代わりに解決策を示すものだ」と強調した。

 経済部投資審議委員会は、先週末までに関係官庁からの意見集約を終え、南山人寿株売却の可否について、今週中にも審査手順を決定する。売却が認可されるかどうかは9月にも確定する見通しだ。

 一方、同日付経済日報によると、AIGは南山人寿株の売却に台湾政府の認可が下りない場合、新規業務開拓の停止や既存業務の縮小などを進める方針を固めた。