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作成日:2010年8月30日_記事番号:T00024957
機械業界の生産額、今年は4割増も=TAMI予測
機械業界団体、台湾区機器工業同業公会(TAMI)の予測によると、同業界の生産額は今年、前年比4割以上の9,200億台湾元(約2兆4,700億円)と、2008年の9,100億元を上回る見通しだ。30日付経済日報が伝えた。
機械業界の生産額は昨年、金融危機などの影響で前年比3割減の6,500億元にとどまった。しかし今年は景気が回復して企業の設備投資が増大していることに加え、円高で機械受注が日本から台湾に流れており、工作機械各社は上半期の業績が好調となっている。
今年1~7月の機械設備の輸出額は累計90億8,200万米ドルと、前年同期比52.7%増の大幅成長となった。通年では過去最高の170億米ドルに達すると業界で予測されている。
中でも最大の輸出先となっている中国向けは、上半期の輸出額が前年比84.5%増の25億6,200万米ドルで、全体の33.8%を占めた。2位は米国で同25.6%増の11億5,600万米ドル(割合15.3%)、3位は日本で同6.8%増の3億9,600万米ドル(5.3%)。内需市場の成長と労働賃金の上昇で、生産ライン自動化のニーズが高まる中国が成長率、割合ともに群を抜いており、今年通年では50億米ドルに迫る見通しで、来年も全体に占める割合がさらに高まる見通しだ。