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作成日:2010年8月30日_記事番号:T00024963
Q3ノート出荷は「前期比1%減」、ゴールドマンが5回目の下方修正
米証券大手、ゴールドマン・サックス証券の金文衡アナリスト(アジア科学技術産業研究部)が、第3四半期のノートパソコン出荷予測を前期比1%減の420万台に引き下げた。金アナリストが同予測を下方修正するのは7月以降5回目。最も楽観視していた当時の予測は同12%増だった。30日付経済日報が報じた。
金アナリストの予測では、ノートPC受託生産大手の広達電脳(クアンタ・コンピュータ)が、出荷台数前期比4.4%減と最も厳しくなる見通しだ。一方、和碩聯合科技(ペガトロン)は、アップルからの受注が下支えして同6.4%成長、ノートPC受託大手5社の中で最高の伸びを記録するとみている。
金アナリストは、米国の経済指標悪化が世界全体の消費力の弱まりを表していると指摘し、消費者は収入に限りがあるため、ノートPCや液晶テレビよりも、アップルのタブレット型PC「iPad」やスマートフォンなど比較的低価格な製品を優先して購入すると分析した。特に「iPad」の出荷の伸びが、ノートPC市場を予想以上に侵食していると強調した。
さらに、ノートPC出荷予測の下方修正は、DRAM、中央処理装置(CPU)、液晶パネルなど部品の出荷にも影響が出ることを意味すると指摘した。