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作成日:2010年8月31日_記事番号:T00024988
AMOLEDパネル供給不足、携帯メーカーに影響
アクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)方式の液晶パネルの供給不足が表面化し、携帯電話端末メーカーを中心に影響が広がっている。31日付電子時報が外電を引用して伝えた。
携帯電話メーカーでは、韓国サムスン電子の新型スマートフォン「ギャラクシーS」をはじめ、業界全体でAMOLEDパネルを採用する動きが広がっている。しかし、AMOLEDパネルを大量生産できるのは、現在、サムスン・モバイル・ディスプレイ(SMD)だけで、安定供給を受けられるのは、サムスン電子に限られているのが現状だ。
韓国パンテックは、スマートフォン戦略機種「ベガ」の販売が好調だが、同パネルの供給不足で生産に支障が出ている。同社関係者は「現在確保できるAMOLEDパネルは需要量の50%にも満たず、1日当たり2,000~3,000枚にとどまっている。状況は楽観できない」と話した。パンテックは今後発売する機種でAMOLEDパネルの採用を取りやめることも検討している。
SMDは現在、韓国中部・忠清南道の湯井工場でAMOLEDパネル生産ラインの増設(月産3,000万枚)を進めているが、フル稼働は2011年7月とまだ先だ。このため、業界では当面AMOLEDパネルの不足が続きそうだ。