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台塑の汎用樹脂、9月は台湾向け全面値上げ【図】


ニュース 石油・化学 作成日:2010年9月1日_記事番号:T00025011

台塑の汎用樹脂、9月は台湾向け全面値上げ【図】

 
 台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下の台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)は31日、台湾市場向け汎用樹脂の9月オファー価格を2~5%引き上げた。1キログラム当たり値上げ幅は、▽ポリ塩化ビニル(PVC)とポリプロピレン、各1台湾元(約2.6円)▽高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(エチレン・ビニル・アセテート、EVA)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、各1.8元▽低密度ポリエチレン(LDPE)、2.8元──。1日付工商時報が伝えた。
 
T000250111

 
 台塑の値上げは原油価格の上昇、中国での電力供給制限、台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)での火災の影響などから石化製品スポット価格が反発していることを受けたものとみられる。

 なお産業アナリストは、台聚集団(USI)、亜洲聚合(アジア・ポリマー)、中国石油化学工業開発(CPDC、中石化)、国喬石油化学(グランド・パシフィック・ペトロケミカル)も、9月は輸出価格、内需向け価格をともに引き上げると見ており、第3四半期は前期比10%の増収が見込めると指摘している。ただ、台プラ傘下主要4社は火災の影響で10~15%の減収となる見通しだ。