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郝龍斌台北市長、密室市政に党内から批判


ニュース 政治 作成日:2010年9月2日_記事番号:T00025031

郝龍斌台北市長、密室市政に党内から批判

 
 郝龍斌台北市長は、台北国際花卉(かき)博覧会(花博)をめぐるスキャンダルなどの矢面に立たされ、年末の市長選では苦戦が予想されている。こうした中、国民党議員からは、郝市長に政策提言を行うブレーンが少な過ぎ、事態収拾ができない状況に陥っているとの指摘が聞かれる。議員らは郝市長の密室市政を相次いでやり玉に挙げている。
 
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選挙情勢の低迷が伝えられる郝市長には、金溥聡・国民党秘書長も頭を痛めている。郝市長と党上層部との不和説を否定しつつ、選挙での勝利に全力を尽くす考えを示した(31日=中央社)
  
 2日付中国時報によると、郝市長の政策決定過程は閉鎖的で、一貫して少数の幹部により握られていた。しかし、そうした政策ブレーンも離脱が相次ぎ、就任当初の通称「9人グループ」から「4人組」、そして、現在の「鉄三角」へと減少。現在は葉慶元・市法規委員会主任、李永萍副市長、選対幹部の荘文思氏の3人が残るのみとなった。
 
 国民党関係者は「郝市長は選対幹部の荘文思氏夫妻だけを信頼しており、市政府の政策決定は狭い範囲で行われている」と指摘した。

 党内からも厳しい批判にさらされた郝市長は8月31日、テレビの政治討論番組に出演し、視聴者から電話で猛烈な批判を浴びると、「選挙はもう大したことではない。花博をしっかり開催したいと思うばかりだ」と弱気な発言をする始末。国民党所属の立法委員は「もともと厳しい選挙情勢がますます厳しくなった」と一様に顔を曇らせている。