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製造業PMI、1年半ぶりの「景気後退」【図】


ニュース その他分野 作成日:2010年9月2日_記事番号:T00025032

製造業PMI、1年半ぶりの「景気後退」【図】

 
 HSBCが1日に発表した8月の台湾・製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.2で、前月の50.5から1.3ポイント低下し、約1年半ぶりに「景気後退」となった。50を上回ると「景気拡大」、下回ると「景気後退」を示唆するとされる。HSBCは台湾の製造業PMI調査で300人以上の回答を得ている。2日付蘋果日報が報じた。
 
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 同調査によると、PMI指数を構成する「製品在庫」は、世界経済の見通しの悪さから需要が低迷したため、過去4カ月で初めて増加した。

 台湾製造業の新規受注量は8月、2カ月連続の減少となり、減少幅も比較的穏やかとはいえ、7月に比べ拡大した。また生産量も、原料の不足や納期遅れなどにより前月比減少となった。

 台湾経済研究院(台経院)の楊家彦・研究六所所長は、「PMIの低下は下半期の見通しに不確定要素が多く、日本や欧米など経済大国に最近特にプラス材料がないことから、2度目の景気後退期に入るのではとの懸念が出ているため」と指摘。しかし現状から見て、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)に大きな変化はなく、悲観し過ぎる必要はないと語った。

 またHSBCの郭浩庄・大中華圏経済アナリストは、「下半期は経済発展における内需市場の重要性が増す」と指摘した。