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スチレンモノマー価格が上昇、国喬石化などに恩恵


ニュース 石油・化学 作成日:2010年9月3日_記事番号:T00025072

スチレンモノマー価格が上昇、国喬石化などに恩恵

 
 スチレンモノマー(SM)価格は8月に1トン当たり1,103米ドルとなり、前月から97米ドル上昇した。これは、原料のエチレン契約価格の同期上昇幅18米ドル、プロピレンの同49米ドルを大きく上回っており、台湾スチレンモノマーや国喬石油化学(グランド・パシフィック・ペトロケミカル、GPPC)といったSMメーカーが恩恵を受ける見通しだ。3日付工商時報が伝えた。

 SM価格は年初来、世界各地でのSM生産能力拡大を受けて、原料価格の上昇を大幅に上回る伸びとなり、メーカーの利益を圧迫していた。台湾スチレンモノマーは、第2四半期の本業の損失が6億1,800万台湾元(約16億円)と、第1四半期の損失3,500万元からさらに拡大した。ただ、第3四半期はSM価格上昇で本業の黒字転換も望めそうだ。

 なお、SMの在庫水位が依然低い上、10月の中国の国慶節(建国記念日)連休や、欧米のクリスマスシーズンに向けた需要が見込まれるため、9月中の相場も安定推移が続くとメーカーはみている。