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呉敦義内閣1周年、「不満足度」上昇止まらず【表】


ニュース 政治 作成日:2010年9月6日_記事番号:T00025088

呉敦義内閣1周年、「不満足度」上昇止まらず【表】

 
 呉敦義行政院長は9日で就任から1年を迎えるが、不満の高まりに歯止めがかからない。
 
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呉行政院長は、最近も無給休暇を「ノーベル賞級の発明」と賞賛してひんしゅくを買うなど、失言の多さも目立つ(中央社)
 
 遠見雑誌による最新の世論調査によると、呉行政院長の施政に「満足」と答えた比率は34%にとどまり、「不満」は過去1年で最高の48%に達した。また閣僚に対しても「満足」が26%、「不満」は52%となり、いずれも国民党政権全体への風当たりの強まりを反映した。経済面では、今年の経済成長率予測値が過去21年間で最高の8.24%に達するなど統計数字こそ良好だが、市民は景気回復を実感できず、内閣支持にはつながっていない。特に大台北地区(台北県市、基隆市)都市部での不動産高騰、所得格差の拡大などに不満は根強く、「庶民重視」を掲げる呉内閣は壁に直面している。

 呉内閣は失業率が年末時点で5%以下に抑えられる見通しとなったため、当面は続投が見込まれる。ただ、11月の直轄市長選で、国民党が台北市、新北市、台中市のいずれかを取りこぼした場合、大幅な内閣改造は避けられず、場合によっては、呉行政院長の進退問題に発展する可能性も指摘されている。
 
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