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台湾中油のPXプラント、1カ月の年次保守へ


ニュース 石油・化学 作成日:2010年9月6日_記事番号:T00025101

台湾中油のPXプラント、1カ月の年次保守へ

 
 台湾中油は3日、高雄県林園のパラキシレン(PX)プラント3基のうち1基(年産24万トン)で、1カ月かかる年次保守点検のため、操業を停止した。PXは現在、スポット市場での供給が十分で、PXを原料とする高純度テレフタル酸(PTA)大手の中美和石油化学(CAPCO、台湾中油と英石油大手BPの合弁)や、遠東集団(ファーイースタン・グループ)傘下の亜東石化、東展興業などの生産に特に影響は出ないもようだ。4日付経済日報が伝えた。

 台湾中油関係者によると、PXは最近相場が低迷しており、操業と停止を交互に繰り返していた。PXは原料の混合キシレンとの価格差が1トン当たり150~160米ドルないと利益を確保できないが、先月は混合キシレン810米ドル、PX915米ドルで依然赤字水準だった。

 ただ、アジアのPX契約価格は9月、エクソンモービル、JX日鉱日石エネルギー、出光興産の大手3社が1トン当たり60米ドル引き上げており、台湾中油も年次保守終了後、3基をフル稼働させる方針だ。