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鴻海デジカメ部門、幹部2人が退職


ニュース 家電 作成日:2010年9月7日_記事番号:T00025135

鴻海デジカメ部門、幹部2人が退職

 
 鴻海精密工業でデジタルカメラ部門を率いてきた劉灯桂・元普立爾科技(プレミア・イメージ・テクノロジー)総経理が8月末に退職していたことが6日までに分かった。これに先立ち、黄震智・元プレミア董事長も退職しており、旧プレミア経営陣2人が相次いで鴻海を去ったことになる。7日付工商時報が伝えた。

 鴻海は2006年、当時台湾のデジタルカメラ業界で最大手だったプレミアを株式交換を通じて買収した。当時プレミアはソニーの生産委託先となっており、鴻海にとってはソニーとの関係をさらに強化する意味合いがあった。

 鴻海に吸収合併されたプレミアはその後閉鎖的な経営に転換し、市場から忘れられる存在となったが、最近になって、鴻海の郭台銘董事長が外国メディアのインタビューで、「これまでの企業買収である1社にカネを使い過ぎた」と発言。市場ではプレミア買収を指す発言と受け取られた。このため、旧プレミア経営陣の相次ぐ退職は、鴻海経営陣との不和やプレミア合併が当初見込みほど収益に役立たなかったことが原因ではないかとの憶測を呼んでいる。