中華航空(チャイナエアライン)は今月14日、世界第2位の航空連合、スカイチームへの加盟を発表する。台湾の航空会社が世界的な航空連合に加盟するのは初めて。正式加盟は来年中旬の予定で、中華航空のマイレージ会員は、他の加盟社でのマイルの獲得、特典航空券の利用が可能になる。7日付工商時報が報じた。
日台間の特典航空券に3万5,000マイル必要で、他社との提携も少なく「使い勝手が悪い」と不評だった中華航空のマイレージは、スカイチーム加盟で大きく改善しそうだ(YSN)
スカイチームの加盟社は現在、▽デルタ航空(米国)▽KLMオランダ航空(オランダ)▽エールフランス(フランス)▽アリタリア-イタリア航空(イタリア)▽アエロフロート・ロシア航空(ロシア)▽中国南方航空(中国)▽大韓航空(韓国)▽ベトナム航空(ベトナム)──など13社。
中華航空幹部によると、現在同社の旅客・貨物便は93路線に就航している。一方、スカイチーム加盟社は、毎日160カ国、850都市に1万6,000便を就航させており、この大規模なリソースの活用が可能になる。中華航空はサービス拠点を現在の8倍以上に拡大させ、世界各地の空港で、加盟社のカウンター、航空機メンテンナンス、VIPラウンジなどを利用できるため、業務コストを抑えられるとしている。また、中華航空の搭乗客も、他加盟社のマイレージ会員の利用により1~2割増えると見込んでいる。
スカイチームは2000年6月に発足。中華航空は03年のデルタ航空との提携を機に、加盟への準備を始めた。なお、既に加盟社の▽デルタ航空▽チェコ航空▽大韓航空▽ベトナム航空──と共同運航(コードシェア)を行っている。
中国2社と提携強化へ
中華航空は、スカイチームへの加盟で協力を受けた中国南方航空、および今年4月に加盟を発表した中国東方航空と、提携関係を深めるとみられる。中台路線における両社との協力がさらに円滑に進みそうだ。
中国南方航空とは、10月28日の冬季フライトスケジュールで、▽深圳▽広州▽上海▽瀋陽▽長沙▽鄭州──などの路線でコードシェアを計画している。また、中国東方航空とも、中台路線でのコードシェアを協議中だ。中華航空では、コードシェアを通じて便数を拡大し、市場競争力を高める方針だ。
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