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4人に1人がいつもイライラ、キレやすい台湾人


ニュース 社会 作成日:2010年9月8日_記事番号:T00025144

4人に1人がいつもイライラ、キレやすい台湾人

 
 何を見ても気に障る、つい人にけんかをふっかけたくなる…。そんなイライラを経験したことは、誰でも一度や二度はあるのではないだろうか?しかし、台湾では約4人に1人が日ごろからこうした情緒不安定な状態にあるということが、来る9月10日の世界自殺予防デーを前に、全国自殺防治中心が実施したアンケート調査で明らかとなった。

 この調査は、7月22日~8月4日、15歳以上の全土2,129人を対象に電話で実施されたもの。

 調査結果によると、「ここ1週間、イライラや怒りを感じやすかった」と回答した人は25.1%で、35~44歳の働き盛り世代が最も多かった。職業別では、失業者(33%)、ブルーカラー(31%)、投資経営者(28%)が上位を占めた。

 イライラすることは誰でもあるが、では一体どの程度なら「病気」なのか?精神科医師によると、自分で感情がコントロールできず、日常生活や対人関係に影響が出てくると要注意で、例えば会社に行けない、訳もなく子どもを叱りつけるといった症状が見られた場合、専門医に診てもらった方がいいという。こうした深刻な症状を抱えた人は、台湾全土に約40万人いると推定され、学業のストレス、更年期、認知症、アルコールや薬物依存症などによって引き起こされることもあるという。

 なお、イライラしやすく、怒りっぽい人は、心筋梗塞や胃潰瘍になる確率が一般の人の20倍高いそうだ。さらに、がんにも罹りやすい上、高速道路で事故を起こす比率も高いとの研究結果もある。特にA型でせっかちな性格の人は要注意だとか。

 また台湾憂鬱症防治協会理事長の頼徳仁医師によると、何事にも完璧を求める人が、多忙で適度な息抜きができなくなると情緒不安定になり、うつ状態を引き起こすことが多いという。

 全国自殺防治中心主任の張家銘林口長庚医院精神科医は、うつを遠ざける5つの方法――▽深呼吸してリラックス▽ストレスを感じる現場から離れる▽適度に感情を開放▽気持ちを切り替える▽プラス思考を心掛ける──を提案している。イライラして情緒が不安定になった時、あなたも思い出してみてはいかがだろう?