台湾賓士（台湾ベンツ）のボルフラム・ゲイスラー（葛福睿）総裁は、今年の台湾市場でのベンツ車の販売台数が、並行輸入車を含めて少なくとも8,000台に達し、台湾ベンツ設立以来で最高になるとの見方を示した。来年はさらに１万台に近い水準に近づくと見込む。８日付工商時報が伝えた。
業界関係者によると、景気回復を受けて150万台湾元（約393万円）以上の高級輸入車の１～８月の販売台数（並行輸入含む）は、前年同期比50.4％増の２万830台となった。このうち台湾ベンツの同期の販売台数は前年比77.2％増の6,005台に達している。
一方、ボルボ総代理店の台湾富豪は１～８月に1,810台を販売、前年同期比成長率は93.6％と高級輸入車販売各社でトップとなった。このほか▽レクサス、4,589台（前年同期比21.7％増）▽ＢＭＷ、5,184台（同52.7％増）▽アウディ、1,513台（同92.0％増）──といずれも２割以上の高い成長率となった。
さらに、ポルシェの高級ＳＵＶ（スポーツ多目的車）で、入門車種が300万元以下の「カイエン」は、今年の割当枠400台を既に完売し、今後の受注は来年３月以降の納車となる。1,000万元以上のランボルギーニやフェラーリなどのスーパーカーも、今年の割当枠は既に完売している。
