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台湾情勢は来年まで「危険期」、中国国家主席が表明


ニュース 政治 作成日:2007年9月7日_記事番号:T00002516

台湾情勢は来年まで「危険期」、中国国家主席が表明


 中国の胡錦濤国家主席は6日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)非公式首脳会議などに出席するため訪問中のシドニーで、ブッシュ米大統領と首脳会談を行い、その後の記者会見で、「台湾海峡情勢は今年と来年が危険期だ」と述べ、台湾側をけん制した。7日付工商時報などが伝えた。

 胡主席は、「台湾当局は各方面の警告を無視し、はばかることなく国連加盟に向けた住民投票を推進したり、台湾名義による国連加盟を申請するなど台湾独立分裂活動を展開している」とした上で、「大陸(中国)は台湾当局により厳しい警告を発しなければならない。いかなる台湾独立分裂活動も決して成功しない」と声高に述べた。
 
 台湾海峡情勢を「危険期」と位置付けた今回の発言は、胡主席が就任後、台湾問題をめぐり行った最も強硬な発言と受け取られている。
 
 胡主席は会見で、米国が台湾の現状を変えるいかなる行動にも反対する立場を改めて表明したなどと述べたが、ブッシュ大統領は台湾問題に関する言及を避けた。
 
 これについて謝志偉行政院新聞局長は、「米国、中国、台湾のいずれにもプラスとなるもの」と評価した。一方、張俊雄行政院長は、「選挙の前であまり台湾を刺激するべきでないと考えたのだろう」と語った。