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台北市長選、郝市長への撤退勧告相次ぐ


ニュース 政治 作成日:2010年9月9日_記事番号:T00025176

台北市長選、郝市長への撤退勧告相次ぐ

 
 台北市で新生高架路補修工事や台北国際花卉(かき)博覧会(花博)の調達をめぐる汚職疑惑が相次いで浮上する中、11月の台北市長選挙に立候補する現職の郝龍斌市長(国民党)に対し、馬英九総統の台北市長時代の選挙対策本部総幹事である林火旺・台湾大学教授が8日、「私が彼なら自ら撤退する」と語り、元民進党立法委員の沈富雄氏も「郝市長は終わった」と話すなど、立候補の撤回を勧める声が相次いだ。これに対し、郝市長は「再選を目指す考えに変わりはない」と強調した。9日付蘋果日報が報じた。

 林教授は「郝市長が出馬を強行して敗北した場合、国民党勢力の士気を深く傷つけることになる」と立候補撤回を強く勧めた上で、代替候補には葉金川・前衛生部長または台湾高速鉄路(高鉄)董事長で元台北副市長の欧晋徳氏を立てるべきだとの考え語った。

 沈元立法委員も「郝市長がスキャンダルにどう対応しようと、部下を野放しにした無能な首長との印象を変えることはできない」と述べ、今後は汚名返上のため花博の開催に集中するよう進言した。

 一方、国民党文化伝播委員会(文伝会)の蘇俊賓主任委員は、「党は郝市長の再選支持で一致している」と話し、撤退はあり得ないとの考えを示した。