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作成日:2010年9月9日_記事番号:T00025188
円高進行で1元=2.6円、それでも値下げの日系商品も
8日の東京外国為替市場で、円相場が一時、約15年ぶりとなる1米ドル=83円35銭付近まで上昇するなど円高騰が続く中、台湾銀行の台湾元から日本円への交換レートも同日、1,000元=約2,600円となり、台湾元の日本円に対する目減りが深刻になっている。そうした中、日系化粧品、日本旅行ツアーなどは既に値上がりし、日本からの輸入車も年内に販売価格が引き上げられる見通しだ。しかし一方、食品、衣料などの日系商品では、円高に逆行して値下げを行って消費者確保に努める業者もあるようだ。9日付中国時報などが報じた。
日系生活雑貨店、台湾無印良品と、喫茶・生活雑貨ブランド、アフタヌーンティーはともに、「小売業は短期的な為替変動によって値上げを行うことはなく、まず自社でコスト上昇分を吸収する」としている。
また日系の化粧品も、資生堂には値上げの予定はなく、9月中にも一部商品の値上げを予定している「SK-Ⅱ」やカネボウも、百貨店業者によると、10月からの周年慶(創業祭)セールで4.4割引キャンペーンを計画しているという。
ただ、紅葉シーズンとなる秋の日本旅行は20~30%の値上がりが見込まれ、昨年2万8,000元からとなっていた北海道5日間のツアーは、今年は3万3,000元からに上昇する見通しだ。