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ポリシリコン生産過剰、台湾企業への影響限定的【表】


ニュース その他製造 作成日:2010年9月9日_記事番号:T00025190

ポリシリコン生産過剰、台湾企業への影響限定的【表】

 
 中国の太陽電池産業団体、中国光伏産業聯盟の高宏玲副秘書長はこのほど、太陽電池の原材料となる多結晶シリコン(ポリシリコン)が生産過剰に陥ることに危機感を表明した。ただ、業界関係者は台湾メーカーへの影響は限定的とみている。9日付蘋果日報が伝えた。
 
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 高副秘書長は、中国のポリシリコン産業に対する投資額は470億人民元(約5,800億円)に達し、既に稼働している生産能力は年4万トン、建設中の工場の生産施設は同6万トン余りに達すると指摘。その上で、「もし調整を図らなければ、生産能力の過剰は避けられない」と警告した。

 業界関係者は、ポリシリコン価格が低下すれば、太陽電池メーカーの製品値下げで、太陽光発電装置の設置需要が高まるとみられるため、台湾メーカーにとってはむしろプラスの影響が見込まれると指摘した。

 旭晶能源科技(エバーソル)の廖国栄董事長は「現在の需給状況からみて、ポリシリコンには今後2年で供給過剰に陥る恐れが確かにある。しかし台湾メーカーは太陽電池分野でコスト、技術、品質の各側面でいずれも優位に立っており、コスト低下は台湾メーカーには有利に働く」と指摘した。