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製菓大手の義美、高騰蛟董事長が死去


ニュース 食品 作成日:2010年9月9日_記事番号:T00025192

製菓大手の義美、高騰蛟董事長が死去

 
 製菓大手、義美食品の高騰蛟董事長が今月6日に死去していたことが8日までに分かった。88歳だった。同社は今週中に董事会を開き、後任の董事長を決める。9日付経済日報が伝えた。

 高董事長は食品業界団体の幹部なども兼任し、かつて台湾糖業(台糖)に独占されていた砂糖市場の自由化要求で先頭に立ち、業界ではその歯に衣着せない物言いから「高大砲」という異名を取った。

 義美食品の実質的経営は既に息子の高志明、高志尚兄弟に引き継がれており、同社の経営に影響はないとみられる。高董事長は、ベトナムでの台湾糖業(台糖)との合弁砂糖工場でも董事長を務めていたが、後任を義美と台糖のいずれが派遣するかは不透明だ。

 義美食品の前身は台北市大稲埕地区にあった伝統菓子店。高董事長は1922年生まれで、台湾商工学校(現開南商工)に在学中、父親で創業者の高番王さんが急逝したため、若くして経営を引き継ぎ、戦後は義美食品を台湾有数の製菓企業へと成長させた。高董事長は「台湾優先」路線を掲げ、同社はいまだに中国投資を行っていない。