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作成日:2010年9月10日_記事番号:T00025202
「年収100万元で足切り」、政府団体婚活パーティーが批判で中止
「年収100万台湾元(約260万円)以上」または「自分名義の不動産所有」──。実はこれ、行政院国家科学委員会傘下の財団法人国家実験研究院(国研院=NARL)がこのほど企画した婚活パーティーで、参加男性に求めた条件。ちなみに女性の参加条件は「眉目秀麗」。あまりにストレートな条件設定で、しかも主催者が政府系とあって、ネット上では「金と色の取引だ」と批判の嵐が巻き起こった。
9月下旬に開催予定だったこのパーティー、参加対象者は国研院、鴻海グループ、台北馬偕医院、台北長庚医院で働く面々。公営研究機関、大企業、有名病院で働く独身男女を対象とする婚活イベントで、男性は参加申し込みの際、給与や不動産所有の証明書提示が必要とされた。
しかし8日、国研院が参加対象者宛てにメールで送ったパーティーの内容が、9日にインターネットの有名掲示板サイト「批踢踢(PTT)」に掲載され、たちまち多くの批判コメントが書き込まれた。
掲示板に寄せられた声は、「男性を動くATMとでも思っているのか」「『女性は処女に限る』と条件を付け加えたら?」などさまざま。「こんな条件を備えた男なら、婚活パーティーに参加する必要はないだろ?」という意見も。ごもっとも。
ちなみに、今回の参加対象者の意見は賛否両論。「今は男女平等、なぜ給与証明が必要なのか理解できない」という否定派もいれば、「当然選ぶなら自分より高収入の男性」いう女性も。
批判集中に主催者は「イベント担当者が、参考にした結婚相談所の企画書を誤ってそのまま電子メールに張り付けてしまった」と釈明。結局、このパーティーは、呉光鐘国研院副院長の命令で「即刻中止」と相成った。