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陳前総統が「一つの中国」容認、米国人学者が指摘


ニュース 政治 作成日:2010年9月10日_記事番号:T00025203

陳前総統が「一つの中国」容認、米国人学者が指摘

 
 中台関係に詳しい米国の国際政治学者、ジェレミー・J・ストーン氏はこのほど出版した「触媒外交:ロシア、中国、北朝鮮、イラン」の中で、2000年から05年にかけ、台湾の陳水扁前総統と相次いで会談した当時を回顧し、陳前総統が「一つの中国」の原則の下、中国側と首脳会談を行うことに同意していたと指摘した。10日付聯合報が伝えた。

 ストーン氏は、陳前総統と就任前から親交があり、中台が1992年の中台合意(92共識)に基づき、「一つの中国」という原則の下で首脳会談を行えるように仲介役を果たしたいと提案。これを陳前総統は快く受け入れたと指摘した。ただ、この構想は「台湾独立」を主張する民進党急進派による激しい反対で立ち消えになったという。

 ストーン氏はまた、2004年に英字紙タイペイ・タイムズが台湾の核武装を主張する社説を掲載したことを受け、台湾が核不拡散条約(NPT)の精神に違反していると米ホワイトハウスに報告。その後の調査で、陳政権が幹部級の委員会で核兵器開発について検討していた事実をつかんだ。その後、陳政権は米国の圧力で、核兵器開発の放棄を表明せざるを得なくなり、怒った陳前総統はストーン氏との関係を絶ったという。