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元太の電子ペーパー、瑕疵発覚でアマゾンが返品か【図】


ニュース 電子 作成日:2010年9月10日_記事番号:T00025227

元太の電子ペーパー、瑕疵発覚でアマゾンが返品か【図】

 
 10日付蘋果日報によると、電子ペーパー最大手、元太科技工業(イーインクホールディングス、EIH)の第2世代電子ペーパー「パール」が、電子インクの瑕疵(かし)によるとみられる残像が画面に出るとして、顧客のアマゾンから一部返品されたとの市場観測が浮上している。目下、元太は問題解決に取り組んでいるとされるが、証券会社は、返品は数万台に上り、出荷の1%に影響すると試算している。これに対し元太は、「そのような事実はない。出荷は正常で、下半期の売上高は年末まで毎月増える見通しだ」と観測を否定した。
 
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 電子ペーパー世界シェア90%以上の元太は、顧客別売上高の30~40%をアマゾンが占めるとされる。「パール」は、アマゾンが8月下旬に発売した電子ブックリーダー、「キンドル」の新機種に採用されている。

 証券会社は、「パール」はコンストラスト比が向上し、白い部分は真珠のように白いと宣伝されているが、ユーザーからは前機種の方が読みやすいとの声も聞かれる上、製品の歩留まり率も良くないと指摘した。なお、再度サンプル出荷が必要なら出荷スケジュールは1~3カ月遅れるものの、年末のハイシーズンにはなんとか間に合うとの見方だ。