液晶パネル大手4社の8月の業績が出そろい、大型パネル出荷枚数では、友達光電(AUO)が、奇美電子(チーメイ・イノルックス)の3月の3社合併以降で初めて首位に返り咲いた。また、中小型パネル出荷でも中華映管(CPT)が奇美電を上回り、初めて首位に立った。10日付電子時報が報じた。
奇美電の8月連結売上高は、455億4,200万台湾元(約1,200億円)で前月比0.9%減とほぼ横ばい。出荷量は大型が同3.8%減の984万7,000枚、中小型が同8.4%増の3,545万2,000枚だった。
AUOの同月連結売上高は同12%増の435億4,500万元で、大手4社のうち唯一の増収を記録した。出荷量は大型が同7.1%増の991万枚、中小型が同4.9%増の1,815万枚。8月は高単価の発光ダイオード(LED)テレビ向けパネルの出荷が110万枚を超え、成長を持続したことが増収要因となった。
中華映管の同月連結売上高は同3.3%減の66億4,600万元。出荷量は大型が同3.1%増の206万枚、中小型は3,714万枚で同30.4%増の大幅成長となった。8月に生産ラインの多くを中小型の生産に充てた同社は、奇美電を上回ったことで世界最大の中小型パネル供給メーカーとなった。
瀚宇彩晶(ハンスター)の同月売上高は同13.54%減の41億1,000万元。出荷量は大型が同25%減の35万6,000枚、中小型は33.3%増の2,846万枚だった。