化学繊維メーカーの力麗企業は、５億～６億台湾元（約13億～16億円）を投資し、ペットボトルの原料となるＰＥＴチップの生産ライン拡充を計画しており、10月にも操業を開始する。生産能力は日産300トンを見込む。完成後は中国への輸出を視野に入れる。11日付経済日報が伝えた。
一方、新光合成繊維もＰＥＴチップの増産に８億元を投資しており、来年１月にも操業を開始する。これにより、同社のＰＥＴチップ生産規模は30～40％増加する見通しだ。
背景には、中国の飲料業界の2009年の生産量が前年比28％増の7,700万トンに達し、ペットボトルの需要拡大が見込まれることがある。業界では既に遠東新世紀（ＦＥＮＣ）がＰＥＴチップの増産を進めており、中台双方での生産能力が従来の年130万トンから年末には同150万トンまで拡大する見通しだ。
