ニュース
家電
作成日:2010年9月13日_記事番号:T00025248
家電販売の独メディア−サターン、鴻海とブランド事業で提携か
13日付電子時報によると、独メトログループ傘下で、欧州で家電量販店「メディア・マルクト」および「サターン」を展開するメディア-サターングループが、鴻海科技集団(フォックスコン)などと提携して第4四半期のクリスマス前に自社ブランドを立ち上げるとの市場観測が出ている。メトロ、鴻海とも公式には提携を認めていないが、鴻海にとって、設計から製造、販売、アフターサービスまで一貫して提供することでブランド業者からの依存度を高めるという方針に沿ったものとみられる。
メディア-サターンは年内に、低価格テレビなどの「ok.」、電子レンジや冷蔵庫などの「KOENIC」、来年には消費者向け電子製品「PEAQ」、電子製品部品「ISY」などのブランドを発表する計画とされ、消息筋は、このうち消費者向け電子製品の開発・生産を鴻海が担当すると指摘した。
金融危機以降、中低価格製品を選択する消費者が増える中、家電販売業者が、研究開発(R&D)および生産能力を持つ受託メーカーと手を組んで自社ブランドを立ち上げれば、さらなる価格の引き下げが可能となって消費者への訴求力を高めるとみられている。
鴻海とメトログループは昨年、合弁により中国で「メディア・マルクト」を展開することで合意しており、双方が関係強化をさらに進めても不自然ではないとみられる。