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半導体封止大手、設備拡充をストップ


ニュース 電子 作成日:2010年9月13日_記事番号:T00025256

半導体封止大手、設備拡充をストップ

 
 半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)業界で、需要に先行き不透明感が強まっていることから、銅線ボンディング設備の拡充を取りやめる動きが広がっている。13日付経済日報が伝えた。

 半導体設備業界によると、日月光半導体(ASE)と矽品精密工業(SPIL)の大手2社は、第4四半期に導入予定だった約60億台湾元(約160億円)相当の設備の購入延期を設備メーカー側に申し入れた。2社は8月下旬以降に受注が不透明になっていることや、顧客メーカーの製造プロセス転換が遅れていることなどを理由として挙げた。設備メーカー側は受注がすべてキャンセルされた場合、大きな打撃を受けるため、大手2社に一部の設備を予定通り購入するよう呼び掛けている。

 このうち、ASEはライバルのSPILによる追撃をかわすため、設備メーカーに銅線ボンディング設備を大量発注し、第2四半期にはSPILとの競争で優位に立った。ただ、需要低迷を受け、第3四半期には銅板ボンディングの発注を一部キャンセルし、第4四半期については設備拡充を全面的に停止した。