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尖閣への抗議船引き返す、交流協会代表に「妨害するな」


ニュース 社会 作成日:2010年9月14日_記事番号:T00025263

尖閣への抗議船引き返す、交流協会代表に「妨害するな」

 
 日本国内の報道によると、尖閣諸島(台湾名・釣魚台)に対する領有権を主張する台湾の民間団体「中華保釣協会」の活動家らが乗った漁船「感恩99号」は14日未明、同諸島周辺に到着し、日本の排他的経済水域(EEZ)内に5時間半にわたりとどまったあと、前進を断念し、台湾に向け航行を開始した。同漁船は13日午後、台北県の野柳港を出港していた。

 抗議船は当初、海上保安庁の巡視船と接触した中国漁船の船長が逮捕されたことに抗議するとともに、尖閣に対する主権を主張し、上陸も試みる構えだった。しかし、海上保安庁の艦船による警告を受け、島への接近を断念した。抗議船には中国と香港の抗議メンバーも乗り組む予定だったが、台湾への渡航理由に反するとして、当局に出港を禁じられたため下船した。抗議船には台湾の行政院海岸巡防署の巡視船7隻が付き添った。

 これに先立ち、外交部の沈呂巡政務次長(次官)は13日、日本の台湾における窓口機関、交流協会台北事務所の今井正代表を呼び、尖閣諸島に対する台湾の主権を改めて主張するとともに、抗議船は民間の自発的行為だとして、台湾当局が法律に基づき抗議船の安全を守ることを日本側が妨害しないよう要求した。

 これに対し、今井代表は「日台関係に深刻な影響を及ぼす可能性があり、極めて遺憾だ」と抗議した。