台北市で新生高架路補修工事や台北国際花卉（かき）博覧会（花博）の調達をめぐる汚職疑惑が相次いで浮上する中、郝龍斌台北市長の側近とされる李永萍副市長（女性）、市政府顧問の荘文思、任孝琦・市長室秘書の両氏が13日、辞意を表明し、認められた。14日付聯合報などが報じた。
辞任した李永萍副市長。「今後はボランティアとして郝市長の選挙を手伝う」と語った（13日＝中央社）
郝市長は「辞任と台北市長選や新生高架路の問題は無関係で、各方面の意見を踏まえ、市政府幹部の体制を見直した」と説明した。ただ、一連のスキャンダルでは、郝市長と側近との「密室市政」が批判を浴び、市長選で苦戦を強いられており、これ以上の批判をくい止めるために郝市長が側近を更迭したとの見方もある。
郝市長は特に李副市長について、「有能な人材だったが、過去に何度も辞意を表明していた。総合的に検討し、辞意を受け入れることにした」と説明した。後任については、既に候補がおり、決まり次第発表するとした。
李副市長は辞任理由について、「外界の自分に対する批判は当然で、危機管理面で力足らずだった。市長にも迷惑をかけた」などと語った。
