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作成日:2010年9月14日_記事番号:T00025274
ファウンダー、台湾バイオ医薬メーカーと提携模索
中国のIT(情報技術)製品大手の北大方正集団(ファウンダー)が、台湾のバイオ医薬メーカーとの提携機会を探るため、傘下の西南合成製藥を率いて来台する。28日に提携説明会を開催する予定で、▽永信薬品工業(YSP)▽台湾東洋薬品工業(TTYバイオファーム)▽基亜生物科技(メディゲン・バイオテクノロジー)──の3社が提携候補に挙がっている。14日付経済日報が伝えた。
台湾東洋の曽天賜副董事長は、ファウンダーとは何度も接触し、資本提携を通じて、製薬や販売の面で協力する方向だと語った。基亜の張世忠董事長は、臨床試験に向け準備を進めている同社の肝がん治療薬「PI-88」をファウンダーが中国で製造、販売を担当する可能性もあると明かした。永信の李芳全董事長は「ファウンダーが当社を訪問する予定はあるが、具体的な(提携の)計画はまだない」と語った。
ファウンダーは、親会社の北京大学が2003年に北京医科大学を合併して医学部を設立した後、北大国際医院集団を立ち上げ、医薬業界に参入した。昨年の医薬事業の生産額は15億人民元(約185億円)で、ファウンダーグループ全体の3%に達している。今後5年以内に生産額を100億人民元に拡大するため、海外企業との提携を拡大する方針だ。