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Q4にも食品値上がりへ、原料価格高騰で


ニュース 食品 作成日:2010年9月14日_記事番号:T00025278

Q4にも食品値上がりへ、原料価格高騰で

 
 台湾糖業(台糖)の砂糖価格が13日、過去30年で最高となる1キログラム当たり29.9台湾元(約79円)を記録、豚の競り値も1キロ73元の過去最高値に迫る水準で推移した。輸入乳製品価格は今年に入って50%以上上昇し、さらに小麦粉、飼料もコストを反映して価格上昇が始まる中、食品業界では急激に値上げ圧力が高まっている。14日付経済日報が報じた。

 量販店の家楽福(カルフール)によると、台湾の消費力は期待ほど回復しておらず、食品業者の多くは業績悪化を恐れ、これまで値上げを行っていなかった。しかし、低価格の在庫を使い切る第4四半期にも値上げの波がやって来る可能性があるという。

 ベーカリー業界の同業者団体、台北市糕餅商業同業公会の呉官徳副理事長は、「このところ牛乳が供給不足となって10%以上値上がりしたほか、砂糖、小麦粉、卵、乳製品などコストの3割以上を占める材料で値上がりしていないものはない」と説明。しかし、これまで業者が自社でコストを吸収しており、「今年はとても状況が厳しい」と嘆いた。