ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

花博関連の指示、「公文書ではなく口頭で」


ニュース 社会 作成日:2010年9月15日_記事番号:T00025294

花博関連の指示、「公文書ではなく口頭で」

 
 台北国際花卉(かき)博覧会(花博)の調達をめぐる汚職疑惑が相次いで浮上する中、台北市政府が内部会合で花博の入場券販売などに関する指示を公文書ではなく、口頭で行う方針を決めていたことが14日までに明らかになった。今後「証拠隠し」を意図したものではないかと批判を浴びるのは必至だ。15日付蘋果日報が伝えた。

 荘瑞雄台北市議(民進党)によると、郝龍斌台北市長は先月末に開かれた市政会議で、花博の入場券団体購入や学生の花博イベントへの強制参加などがメディア報道で論議を呼んだことを念頭に、「各部署は公文書ではなく、口頭で花博関連の情報を伝達してもらいたい」と指示したという。

 荘市議は「あり得ない政策だ。公務員はいっそ手話を使えばいい。市政府は既にスキャンダルだらけで、事実を隠そうとするばかりだ。『爆弾』(未発覚のスキャンダル)はまだまだ増えるのではないか」と強く批判した。

 一方、同日付自由時報によると、顔聖冠台北市議(民進党)は、今回の台北花博の予算は140億台湾元(約374億円)に上り、諸外国で開かれた同様の博覧会よりも費用がはるかに高く、予算を水増し計上した可能性が高いと批判した。顔市議は、花博に類似する博覧会の費用は、タイで20億元、ドイツで37億元、中国で55億元にすぎなかったと指摘した。