リン酸鉄リチウムイオン電池メーカー、強徳電能（ライフテック・エナジー）はこのほど、中国リチウムイオン電池大手の天津力神電池と合弁で、リチウム鉄電池メーカー「天津力強電能」を設立、電気自動車市場を開拓する。天津力神は中国で最も積極的に電気自動車事業に取り組む国有企業の中国海洋石油（CNOOC）を最大株主に持つため、２社の合弁事業は大きな注目を集めている。15日付工商時報が伝えた。
新会社の資本金は2,000万人民元（約２億5,000万円）で、強徳の出資比率は45％。天津力神の工場棟を借りる形で、来年にも量産に入る構えだ。
強徳の親会社、整流ダイオード大手の強茂（パンジット・インターナショナル）は太陽電池など新エネルギー分野での事業展開に取り組んでおり、リン酸鉄リチウムイオン電池への参入は、電気自動車による商機のほか、太陽発電、風力発電分野における蓄電池市場での将来性を好感したものだ。
