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台プラ第6ナフサ周辺で異臭、台塑石化に操業停止処分


ニュース 石油・化学 作成日:2010年9月15日_記事番号:T00025309

台プラ第6ナフサ周辺で異臭、台塑石化に操業停止処分

 
 台塑集団(台湾プラスチックグループ)の第6ナフサ分解プラント(通称六軽、雲林県麦寮郷)周辺の同県台西郷で13日、ガスのような異臭がし、小学校の児童と教職員計10人がめまいや嘔吐(おうと)を訴えた。通報を受けた県環境保護局が調査した結果、台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)麦寮第1工場から漏れた二酸化硫黄とポリプロピレンが原因と判明した。同局は空気汚染防治法(大気汚染防止法)に基づき14日、同社に罰金100万台湾元(約270万円)と操業停止を命じた。15日付蘋果日報が伝えた。

 これに先立ち、麦寮郷、台西郷では今月9日、小学校5校の児童・教員計85人が大気汚染で体の不調を訴え、22人が病院で手当てを受けている。当時、台プラ第6ナフサ側は関連を否定していた。行政院環境保護署(環保署)の台西郷の観測データによると、空気中のポリプロプレン濃度は通常の300倍の58ppbに達していたが、証拠がなく、罰則を適用できなかった。

 環境保護局は小学校に対し、異臭発生時に大気採取、通報、採尿、症状の記録などを怠らないように指導。今回の異臭発生時に採取したデータで、汚染源が特定された。