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中国・宝鋼が大幅値上げ、CSCも追随確実に


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2010年9月15日_記事番号:T00025310

中国・宝鋼が大幅値上げ、CSCも追随確実に

 
 中国鉄鋼最大手、上海宝鋼集団(バオスチール)は14日、10月の中国国内向け価格を発表、横ばいとした溶融亜鉛めっきコイル以外の製品価格をすべて引き上げた。上げ幅は110~380人民元(約1,400~4,800円)と2カ月ぶりの大幅値上げで、うち熱延製品は平均約4%(1トン当たり300人民元)の値上げとなった。これを受け、台湾最大手、中国鋼鉄(CSC)が来月中旬に発表する12月台湾向け価格の引き上げも確定的になったとみられている。15日付工商時報が伝えた。

 宝鋼の値上げは、中国で「第11次五カ年計画(十一五)」(2006~10年)のエネルギー20%
削減目標の達成に向け、セメント業、鉄鋼業で電力供給量制限が拡大実施されたことで、各メーカーが減産、市場での供給量が減っていることを受けたもの。市場ではおおむね妥当なものとみている。

 CSCの鍾楽民執行副総経理は、供給量の減少による宝鋼の値上げは市場にとって健全なことと指摘、「当社も需要の回復やコストを考慮し、12月の台湾向け価格の引き上げを検討せざるを得ない」と述べた。