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コンビニの景品商戦激化、社会現象に


ニュース 社会 作成日:2010年9月16日_記事番号:T00025322

コンビニの景品商戦激化、社会現象に

 
 ここ数年、コンビニエンスストアが実施する「ポイントキャンペーン」が大人気だ。一定の消費額でもらえるポイントシールを集めると、オリジナルの文房具やフィギュアなどの景品と交換できるもので、さまざまなブームを巻き起こしている。

 コンビニ最大手、統一超商(プレジデント・チェーンストア)のセブン-イレブンが、現在実施しているキャンペーンは、60台湾元の消費で1ポイントのシールがもらえ、シール30枚または10枚とプラス現金50元で、ドラえもんのオリジナル景品と交換できるというもの。

 景品は「風扇筆(ミニ扇風機付きペン)」と「時光筆(LED時計ペン)」の2種類で、シリーズごとにドラえもんやのび太など5種類のキャラクターが用意されている。中でも、ドラえもんの扇風機ペンは、羽根が回転するとLEDライトによって英語(Happy、Sad、Angry)が順に光り出すという、景品にしてはずいぶんと凝った作りだ。

 一方、全家便利商店(台湾ファミリーマート)は、40元の消費で1ポイントのシールがもらえ、シール60枚または20枚プラス39元で、媽祖や済公など台湾の神様をキャラクターにしたオリジナルフィギュア「好神公仔」と交換できる。同シリーズのフィギュアは第4弾で、根強い人気がある。
 
 コンビニのオリジナル景品が、一体なぜこんなに人気なのか、自身も景品の大ファンと言う、屏東教育大学文化創意産業学科の蔡玲瓏副教授の分析によると、デパートや量販店なども同類のキャンペーンを実施しているが、コンビニはどこにでもあり便利なことが最大の勝因のようだ。また、景品はポイントシールを集めなければ手に入らない非売品であることも希少価値を高め、落ちているシールを拾ったり、別の来店客からシールをもらう消費者も多いとか。

 オンライン調査会社、波仕特線上市調網(ポルスター)の調査によると、女性の50%、若者(15~24歳)の40%以上が「ポイントシールを得るために消費額が増える」と回答しており、コンビニがこの2大消費群を取り込むのに成功していることが分かる。

 コンビニの業績を後押しするポイントキャンペーン、次のどんな景品で楽しませてくれるのだろうか。