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高鉄の支柱沈下が警戒値に、監察院が指摘


ニュース 運輸 作成日:2010年9月16日_記事番号:T00025331

高鉄の支柱沈下が警戒値に、監察院が指摘

 
 台湾高速鉄路(高鉄)沿線の雲林県で、地下水くみ上げによる地盤沈下が見つかった問題で、陳永祥監察委員は15日、「沈下は既に合理的な範囲を超えた」として、行政院と交通部高速鉄路工程局(高鉄局)に適切な予防措置を講じるよう要求した。16日付中国時報が伝えた。

 今回の指摘は、経済部水利署が高鉄沿線で地下水をくみ上げていた井戸の使用を取りやめるよう指導したため、地盤沈下の速度は遅くなったものの、地盤沈下は既に深刻なレベルに達しているとしたものだ。

 陳監察委員は「高鉄の一部支柱の角度変化は既に設計時の規定範囲を超えているが、高鉄局は監視を継続するにとどまり、積極的な対策を講じていない」と説明した。

 高鉄側は8年前にコンサルタント会社に調査を依頼。同調査では、雲林県内の地盤は毎年10センチのペースで沈下しており、このまま放置すれば、10年後には列車運転の安全性に問題が生じるとの結果が出ている。