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台塑石化、異臭騒ぎの処分に不服


ニュース 石油・化学 作成日:2010年9月16日_記事番号:T00025339

台塑石化、異臭騒ぎの処分に不服

  
 台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)は15日、台塑集団(台湾プラスチックグループ)の第6ナフサ分解プラント(通称六軽、雲林県麦寮郷)周辺で異臭が発生し、小学校の児童らが体調不良を訴えた問題で、同県環境保護局から罰金100万台湾元(約270万円)と操業停止を命じられたことについて、処分に不服を申し立てる意向を示した。16日付経済日報などが報じた。

 雲林県環境保護局は、第6ナフサ内にある台塑石化から二酸化硫黄とプロピレンが漏れたことが異臭の原因だと断定している。

 これについて、台塑石化は県当局が汚染源として指摘したタンクについて、汚染騒ぎがあった当日には何ら異常がなく、貯蔵物質に二酸化硫黄とプロピレンは含まれていないなどと主張。県当局が根拠として示した麦寮郷内での二酸化硫黄の濃度データについては、機器が故障しており、高濃度が記録されたものだと指摘した。また、台西郷での同社独自の観測データでも異常はなかったとした。

 台塑石化はこのほか、県当局がサンプル検査の結果を14日までに公表するとしていながら、15日になっても結果が示されていない点を指摘し、「根拠のない指摘は遺憾だ」とコメントした。