宏達国際電子(HTC)は15日、ロンドンでスマートフォン「Desire」シリーズの新型2機種、「Desire HD」と「Desire Z」を発表した。既に英ボーダフォンや仏オレンジ、独T-モバイルなど欧州の通信キャリア30社余りが10月の発売を決めている。アジアでも中華電信のほか、韓国、香港などで10月から順次発売される予定。また、豪州や北米でも販売される。予想を上回る受注に周永明HTC執行長(CEO)は、第4四半期業績への自信を示した。16日付工商時報などが伝えた。
HTCの「Desire HD」(左)と「Desire Z」(右)(15日=中央社)
両製品は、基本ソフト(OS)にグーグルのモバイルプラットフォーム「アンドロイド2.2」を採用し、チップセットはクアルコムの「Snapdragon(スナップドラゴン)」だ。ともに720pのハイビジョン(HD)画質での動画撮影が可能で、4.3インチタッチパネルの「HD」は800万画素のデジタルカメラ、3.7インチタッチパネルの「Z」は500万画素のデジカメを搭載している。
同社はさらに、新サービスの「HTCSense.com」も発表した。パソコンやスマートフォンのウェブサイト上の操作で、端末が見つからないときに着信音を鳴らしたり、紛失したときに端末のロックやデータ消去、およびカスタマイズができるというものだ。