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韓欧FTA、台湾の「被害額」6.4億ドル


ニュース その他分野 作成日:2010年9月20日_記事番号:T00025384

韓欧FTA、台湾の「被害額」6.4億ドル

 
 韓国と欧州連合(EU)の自由貿易協定(FTA)が来年7月に発効することで合意されたことを受けて、経済部国際貿易局の関係者は「台湾産業界への影響額は6億4,000万米ドルに及ぶ。機械と関連部品産業が最も大きな打撃を受ける」との見方を明らかにした。19日付工商時報が報じた。

 韓欧FTAの発効により、工業製品はEU側の97%、韓国側の90%がゼロ関税の適用を受ける。

 一方、EUは台湾の調理食品、機械・機械部品、輸送設備、プラスチック製品、紡織品などに3.96~13.06%の関税を課しており、これら製品は韓国・EU間ですべてゼロ関税となるため、台湾に約6億4,000万米ドルの影響が及ぶという。なお、台湾の主力産業である電子製品・部品は、世界貿易機関(WTO)の情報技術協定(ITA)に加盟しており、もともとゼロ関税のため影響は受けない見通しだ。

 韓国が対EU貿易で有利な立場に立つことになったため、台湾もEUとのFTA締結を急ぐ構えだ。