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第4原発は断層上に位置、日本人学者が指摘


ニュース 公益 作成日:2010年9月20日_記事番号:T00025386

第4原発は断層上に位置、日本人学者が指摘

 
 日本の地質学者、塩坂邦雄氏と田秋堇立法委員(民進党)らは17日、台湾電力第4原子力発電所(台北県貢寮郷)の建設現場を視察し、塩坂氏は第4原発が断層上に位置しており、環境影響評価には重大な瑕疵(かし)があるとの認識を示した。18日付聯合報が伝えた。

 塩坂氏は中部電力浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)のリスク評価を担当した経験があり、今回静岡県議の仲介で台湾を訪れた。

 視察の結果、第4原発の斜面に断層の存在を示す証拠が見つかったほか、原子炉から2キロメートルの距離に過去に大地震を引き起こしたとみられる「枋脚断層」が通っていることを確認した。

 塩坂氏が視察した際、台電側は当初、断層の存在を否定したが、地表に見られる断層の証拠を指摘されると、「環境影響評価ではすべて『古い断層』だと判断されたので大丈夫だ」などと説明したという。

 なお台湾電力は18日、「原発付近の地域の断層はすべて非活断層であり、安全性に問題はない」と表明した。また、経済部中央地質調査所も「第4原発付近で目視できる断層は、過去数万年の造山運動と波の侵食によって形成された『裂け目』であり、活断層とは何の関係もない」と説明した。