米ビジネス環境リスク評価会社、ＢＥＲＩ社が世界主要50カ国・地域を対象にまとめた最新の「投資環境評価報告」で、台湾の総合評価は前回（今年４月）より１ポイント上昇し、71ポイントとなった。世界ランクは前回と同じ４位。ＢＥＲＩは「中台間の両岸経済協力枠組み協議（ＥＣＦＡ）締結が台湾の投資環境の安定に大きく貢献した」と指摘した。20日付聯合報が伝えた。
経済部投資処の凌家裕処長は、今回の評価では「経営リスク」が３位、「政治リスク」が11位と、主要指標３項目のうち２項目がともに前回より２ランク改善したと指摘した。
ＢＥＲＩによると、経営リスクの点では、金融危機を経た今年の台湾の経済成長は力強く、消費者信頼感指数（ＣＣＩ）も回復、域内総生産額（ＧＤＰ）成長率は6.8％が予測されているとプラス材料を挙げた。また、政治リスクの点ではＥＣＦＡ締結がリスク抑制に有効と判断された。為替リスクは３位で、得点は１ポイント上げ85ポイントと高評価を維持した。
