液晶パネル大手の友達光電（ＡＵＯ）は、液晶ディスプレイ受託生産分野で世界最大手の冠捷科技（ＴＰＶテクノロジー）と合弁でブラジル北部のマナウスに液晶パネル後工程モジュール（ＬＣＭ）工場を新設すると発表した。来年第１四半期から量産開始予定で、パネル組み立てと販売業務を行う予定だ。ＡＵＯは「他社との提携による新興国市場進出は当社にとって初めてで、米大陸初の生産拠点ともなる」と説明した。ＡＵＯとＴＰＶは今年３月にも、ポーランドでの合弁工場設立を発表している。18日付工商時報が伝えた。
２社がブラジルで設立する合弁会社は仮名称を「Brivictory Industria de Eletronicos」とし、資本金1,600万米ドルのうちＡＵＯが19％、ＴＰＶが81％を出資する。
ＡＵＯは今回の提携について、顧客の近くでサービスを提供すること、および新興国での液晶テレビ市場開拓戦略に基づいて決定したと表明した。ブラジルは2014年のサッカーワールドカップ（Ｗ杯）、16年のオリンピック開催が決まり、液晶テレビ需要の高まりが見込まれている。同国でＴＰＶブランドのテレビは４位と、既に一定の地位を築いている。
