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台風11号の被害額、50億元以上に【表】


ニュース その他分野 作成日:2010年9月21日_記事番号:T00025417

台風11号の被害額、50億元以上に【表】

 
 台風11号(アジア名・ファナピ)の大雨により南部一帯にもたらされた被害額は、政府のまとめによると、石油化学産業を主とする工業と農業合わせて50億台湾元(約135億円)以上に上る見通しだ。21日付工商時報などが報じた。
 
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楊秋興・高雄県長(中)とともに、長靴姿で被災地の高雄県橋頭郷を視察する馬英九総統(右)。復興支援策で二度と批判は受けられない立場だ(20日=中央社)
 
 経済部工業局の連錦漳副局長は20日、仁大工業区の仁武工業区(高雄県仁武郷)、大社石化工業区(同県大社郷)の進出企業の、浸水による機械設備の損壊や営業停止などによる直接被害額は、推計33億元に上ると明らかにした。水道、電力供給は既に復旧したものの、生産ラインの完全な稼働再開には3~5日かかるとみられる。金属加工メーカーなどが集まる高雄県岡山鎮など、工業区以外の企業の損失は1,200万元と推定されている。

 また、行政院農業委員会(農委会)によると、深刻な被害を受けたバナナ、レンブ(蓮霧)、パパイヤなど農作物に、民間設備の被害を加えた損失額は21億2,227万元と推計される。

 馬英九総統は20日、楊秋興・高雄県長から被災世帯に対する支援要請を受け、水位50センチ以上の浸水被害を受けた世帯に対し、最高3万5,000元の補助金を支給すると表明した。

 なお、中央災害応変中心(中央災害対策センター)の20日午後9時半発表によると、台風11号による死者は1人、けが人は111人。死亡したのは屏東県の男性(45)で、午前9時ごろエビの養殖場を見て回っていたところ、落下してきた電線に当たって感電死した。
 
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