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高雄MRT、高鉄式の債務再編を希望


ニュース 運輸 作成日:2010年9月21日_記事番号:T00025419

高雄MRT、高鉄式の債務再編を希望

 
 高雄市の都市交通システム(MRT)を運営する高雄捷運公司は、財政難を打開するため、台湾高速鉄路(高鉄)と同様の方式による債務再編を債権銀行に水面下で打診しているもようだ。21日付工商時報が伝えた。

 債権銀行との交渉は、高雄捷運公司が黒字化に向けた明確な経営計画を示していないことに加え、高雄市政府や大株主の中国鋼鉄(CSC)が債務保証に消極的な姿勢を見せており、債権銀行が債務再編に応じる可能性は低いとみられている。

 金融業界関係者は「高雄MRTのBOT(建設・運営・譲渡)事業契約の当事者は交通部ではなく高雄市政府だ。高雄市政府は誠意に基づき銀行団と交渉すべきで、中央政府にボールを押し付けるべきではない」と指摘した。

 BOT契約によれば、仮に高雄捷運公司が破綻した場合には、高雄市政府が経営を引き継ぎ、198億台湾元(約536億円)に達する銀行団融資を肩代わりすることになっている。