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ステンレス価格上昇懸念、台風11号影響で


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2010年9月21日_記事番号:T00025430

ステンレス価格上昇懸念、台風11号影響で

 
 ステンレス大手、燁聯鋼鉄(YUSCO)は、台風11号(アジア名・ファナピ)による直接的な被害はなかったものの、交通が遮断されて燃料供給が滞り、20日から電気炉製鋼工程の停止を強いられている。ステンレス線材の燁興企業も、高雄県岡山工場の設備が浸水により壊れ、最低1週間は生産できない状態だ。川下のボルト、ナットメーカーへの供給に影響が出るとみられ、ステンレス市場の相場上昇が懸念されている。21日付経済日報が報じた。

 燁輝企業も、一部設備や製品が被害を受けたようだ。中鴻鋼鉄は輸出向け製品が濡れ、出荷には特別な処理が必要となるが、影響は大きくないとみられる。

 証券会社は、中大型の鉄鋼メーカーの被害そのものは保険会社から補償されるものの、再稼働までにかかる時間が、生産量や価格の変動を左右すると指摘した。

 また全国工業区廠商聯合総会の蔡図晋理事長いよると、ねじ製造業の川下から川上までが集中する高雄県岡山鎮、路竹郷、梓官郷でも浸水被害が深刻で、通常操業の再開まで1週間以上かかる見通しだ。あるねじ貿易会社は海外の取引先に対し、当面は出荷できないが、復旧次第残業で対応すると説明したという。