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石油・化学
作成日:2010年9月23日_記事番号:T00025455
李長栄化学の大社工業区プラント、台風被害で1カ月操業停止
石油化学大手、李長栄化学工業(栄化)は、大社石化工業区(高雄県大社郷)のプラントが台風11号(アジア名・ファナピ)の浸水被害により設備の全面取り替えが必要となったため、約1カ月操業を停止する。これによる同社の被害額は当初予測の1億8,800万台湾元から11億2,900万元(約30億円)へと大幅に拡大する見通しだ。大社および隣接する仁武工業区(同県仁武郷)の両工業区を管理する、仁大工業区服務中心の黄満清主任の話として22日付工商時報が伝えた。
大社石化工業区では、進出企業12社のうち▽中国石油化学工業開発(CPDC、中石化)▽高雄塑酯化学工業(KMC)▽大連化学工業▽台湾合成橡膠▽元際(インペリアル・ケミカル)──の5社が21日から操業を再開した。一方、中国人造繊維(中繊)、磐亜(PACC)は中秋節(22日)以降、国喬石油化学(グランド・パシフィック・ペトロケミカル、GPPC)は25日以前に生産ラインが復旧する見通しだ。
また仁武工業区は進出企業の3分の2が復旧完了、長春人造樹脂は22日以降に正常な生産を回復する見通しだ。
なお仁大工業区服務中心は21日、台風11号による両工業区の被害総額予測を30億元から39億元に引き上げた。